本当に使いやすい家具の選び方

いくら間取りを考え抜いても、空間に合わない家具を買ってしまったら、やっぱり使いにくい間取りになってしまいます。本当に使いやすい家具を買う時の鉄則をご説明していきます。

1.イスとベッドは本当に良い品を買え!

人生の1/3は寝ています。座るという行為は人間の腰に確実に負荷をかけます。安い家具はそれなりの商品です。たとえばカリモクははっきり言って高い家具なのですが人間工学的に研究しつくされていて、その人に合ったベッド、本当に座りやすいイスなどがきちんと準備されています。

テーブルは素材を無視すれば、高い商品でも安い商品でもさほど変わりはありません。ただ、安い商品は高さが決まっていますが、一流家具メーカーのテーブルはイスの高さによってテーブルの高さも調整します。

イスとベッドだけはちょっとフンパツして良い商品をご購入することをオススメします。

2.自分の体と空間を知れ!

上の文章を読んで「イスの高さって違うの?」「テーブルの高さって調整するの?」こう驚きの方もいらっしゃると思いますが、実はそうなのです。

例えば背の高い方と背の低い方が同じテーブルで食事するとします。どちらかに合わせればどちらかに合わない、ということになります。

では、背の高い方と背の低い方、どちらにテーブルを合わせれば良いか。

それは背の低い方用にまずイスを、そして、イスに合わせてテーブルの高さを決めます。なぜ、背の低い方に合わせるかというと、イスに座った時に足がきちんと床に着かないと腰に負担がかかって疲れるのです。

背の高い人が背の低い人用のイスに座ると、足があまってしまいますが「疲れた」という感じにはならないのです。それはソファーなどの低いイスに座っても疲れないのと同じです。

さて、高すぎるイスはダメで低いイスは体に負担をかけない事をご理解いただいたら次は空間に対してのテーブルの高さです。

天井の高いお家なら平均的テーブルの高さ70~72センチでもOKですが天井の高さが2メートル40センチを下回る空間であればテーブルは少し低いほうが空間が広く感じます。

ソファも背もたれが高い方が首を支えて座りやすいですが、もし、天井が2メートル40センチを下回る空間であれば同じ大きさでも背もたれが低めのソファの方が、お部屋を圧迫しません。

3.家具屋さんに自宅の図面を持っていけ!

消費者がやってしまう失敗NO.1は「大きすぎる家具を買ってしまい、家が狭くなってしまった」家具屋さんのショールームは広いので、大きなテーブルも普通に見えます。

最近の家具屋さんはレイアウトサービスを行っていたりしますし図面さえあれば、家具屋さんでも「これは大きすぎ」とアドバイスできます。

ですので、家具屋さんにご自宅の図面を持っていって「この部屋にちょうどいいソファを探しています」と言えばプロがちょうど良いサイズを提案してくれると思います。

自宅の図面がない場合は、家具を置きたい部屋をとにかく測る。そして、図面がある場合でもご自身でお部屋を測った場合でも現在そのお部屋に置いてある他の家具も測ってきちんと書き込む。

そこまですれば、失敗なく家具を選んでもらえます。

建築士に家の設計を依頼している場合は建築士にすべての家具の大きさを決めてもらいましょう。

4.木の色を混ぜるな!

消費者がやってしまう失敗NO.2は
「微妙に違う木の色の家具を買ってしまい、お部屋にまとまりがなくなった」

カラーボックスのような樹脂(ニセ木目)でもそうでなくても木の色目が微妙に違う商品があつまると「うげっ」となります。本物の木・突板(木のスライスを貼り付けた板)でも樹種によって同じ塗装をしても仕上がりの色は違います。

ですので、一番良いのは「同じ樹種の家具を買うこと」。
突板でもムクの木でも質感は異なりますが、色は合うでしょう。

とはいえ、イスはナラにしたけど、テーブルにナラは高いのでタモにしたなんて事もあると思います。

ですので、次に良いのは「似た表情の木で合わせること」。
ナラとタモは質感が似ていますので、一緒に使っても違和感ないです。

そんなこと言っても、よくわからない!という場合は次の手段「濃い色の木の塗装の家具にする」こと。

濃い色といっても、色は統一してくださいね!バリ風の濃い茶色と古民家風の濃い茶色はぜんぜん違います。

5.狭い空間にダイニングセットとソファを置くな!

固定概念のようなものなのでしょうか。ダイニングテーブルとソファを置いてしまって「狭い」という方がいます。そりゃ、狭いでしょう。その二つが置けるほど広くないのですから。

そんな時は「リビングダイニングセット」という家具があります。名前の通り「リビング的なダイニングセット」です。この家具はイスは座りやすいソファになっていて、長時間座ってくつろげます。しかも、お食事も食べやすい作りになっています。イスもテーブルも低いので、お部屋が広く感じます。もちろん、家具もリビングダイニングで1セットのみになりますので物理的にお部屋も広く無駄なく使えます。

少し発想の転換をしてみてください。

6.室内の質感を決めるのは家具と床の素材

家づくりには「予算」がありますので、すべてにお金を贅沢にかけるわけにはいかない場合がほとんどです。

建築士がオススメするのは床は安くてもいいのでムクのフローリングを張ってください。家具も集成材でもいいので密実な木の家具を買ってください。壁の素材は意外と何でもいいです。

床と家具は非常に大切です。

皆さんもお気に入りのカフェがあればよく見てほしいのですが床と家具にはこだわっていても、壁はそうでもないことが見て取れるはず。

ですので、予算地獄に陥った時は床と家具の予算を確保して、他の部分の質を落としていってください。

以上、6項目です。

これさえ守れば、失敗せずにご自分とお家に合った家具購入と家具に合った家づくりができるはずです。