プロのための木造建築強化ツアー(2)

さて、研修旅行のつづきです。

 

この研修のもうひとつの目玉は、住宅作家の伊礼智さんの講習会です。

 

私は恥ずかしながらこの日まで、伊礼さんの事を存知なかったのですが、自分がよく読む雑誌には必ず作品が掲載されていて、お名前は存じなかったのですが、作品はよく知っていましたラブラブ!

 

伊礼さんはとっても気さくで無邪気で、お酒とおいしいものが大好きで、とってもかわいい設計をする。

 

すっかり伊礼さんファンになってしまいました恋の矢

伊礼さんは建築家としては、とってもおもしろい試みをしていて「住宅の標準化=既製品を駆使したプレタポルテ住宅」を実践しています。

 

建築家というとすばらしいモノを作るけど、金持ちしか依頼できない。

 

そんなイメージを払拭する、まさにそれを実現している方でした。

 

「建築家が既製品を駆使するとはいかがなものか、と言われることも多いが、最近は標準化の講習依頼の回数も増えてきた。

 

実際、既製品を駆使するなかで、間取りや工夫で豊かな新しい空間が生まれるという実績を積んだ。同じ商品を使っても、全然違う作品になるのがおもしろい。

 

設計や建築家というと次々新しい事を試し、夜も寝ずに理想のために採算度外視で働くのが普通だと思ってるけど、やっぱり、設計も人間らしい生活も送りたいし(そうだそうだアップ)普通のお客様に少し手を伸ばせばステキな家が手に入る、という価格設定も大切だと思う。」

 

さて、伊礼さんから上手な住宅設計の3条件を聞いてきました。

 

①天井と階高を低く

②天井に照明器具をつけない
(天付はペンダントくらい。あとはスタンドやブラケットライト)

③いい風景がある場所以外は窓はつけない(細かい窓をたくさんつけるより、風景の良い部分にがばっと大きな窓を)

 

まずはこれを守りなさい、だそうです。

 

次に

 

・家の中で街歩きのような感じ(空間にメリハリを)

・小さい空間に小さい居場所を作る。奥行き感を出す

・吹き抜けがある空間の横はぐぐっと天井を下げてCH2100にする

 

小さな居場所を集めて家にするんだ、と。

 

そんな伊礼さんの設計虎の巻が本になってます。狭小住宅の設計の醍醐味、是非読んでみてください。

 

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伊礼智の住宅設計作法―小さな家で豊かに暮らす

 

伊礼さんの狭小住宅の設計図書を2作品いただきました。

 

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みんなで「お宝や~ラブラブ!」とホクホクしてました。

 

15坪の家は図面で見ると「うわ、せまっ!」と思うのですが、実物を見ると、全然狭く感じないそうです。東京に行く時には絶対に見に行くぞ!15坪の家!!!体感するんだ!

 

プロのための木造建築強化ツアー(3)につづきます。

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