【家づくり後悔ランキング8】風通しが悪い
【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】
主婦で一級建築士の土肥です。
よく「家づくり失敗しました(泣)」という方のお話を聞き、とても残念になります。建ってしまってからは助けてあげることもできません。
そこで、消費者の皆様への注意勧告として「よく聞く失敗内容」をランキングしてみました。
「家づくりの失敗」のあるあるランキング8
1.リビングに日が当たらない・暗い
2.家事動線が悪い・暮らしにくい
3.風通しが悪い
4.寒い・暑い
5.収納が少ない・適材適所にない
6.オシャレにしたつもりが、なんか違う
7.窓が大きすぎ・隣と同じ位置にある
8.家本体に予算をかけすぎ、外構が数年間ほったらかし
今回は第三位「3.風通しが悪い」について。
【特徴】
お持ちの土地の建て替え、であれば「いつもこちらから風が吹いてたから、ここに窓が欲しい」と意思表示できるので間違うことはないのですが、新興住宅地など「知らない土地を買った」時に失敗が多々あります。
「窓が」というより「風の通り道が無く、風が抜けない間取り」になっている場合も多いです。
【回避策】
一番良いのは「敷地の朝・昼・夕方の風向きを確認すること」です。隣地の立地条件によって風が通る方向も変わってきます。
近隣の方に季節ごとの風向きを聞いてみるのも良いです。
一般的な季節の風向きの調べ方は気象庁のホームページを見ます。
このサイトから全国の気象状況の統計を見る事ができます。
ちなみに、アースカラー設計がある滋賀県大津市の風向き詳細情報
冬・春・秋は西からも東からも風が吹いていることがデータからわかります。
実際の経験では、朝は東(山側)から、夕方近くは西(琵琶湖側)から風が吹いています。川や湖など水辺が近いお家は水辺から風が通ります。
以前、お家を建てさせていただいた滋賀県長浜の風向き詳細情報
大津と同様、東からも西からも風が吹くことがわかります。
ここで注目は冬場の風向きです。長浜は北が山、南が琵琶湖ですので、冬の北風がとても厳しいのです。なので、北側に大きな窓を付けてしまうと、冬寒くてかなわない、という状態になります。
実際お家を建てたお客様(ご実家の横に建てました)も「冬は北風でうるさいくらいなので、北側の窓は風が通る程度のささやかな大きさで)とご要望されました。
こんな風に、データというのはやはり意味があります。どうしても敷地調査できない、近隣の方にお話し聞くのも無理!と言う場合は、気象庁のデータを活用してください。
【アドバイス】
最近はオープンな間取りが流行りですので、風通しが悪くなってしまう事は少ないかもしれませんが、各サッシメーカーが「採風窓」という縦滑り窓を準備していますので、どうしても風が通りにくい個室には積極的に採用してください。
【備考】
基本的に通風に効果的な窓は対(入口と出口)です。窓一つでは採風できない事を覚えておいてください。
そして、窓と窓はできる限り正面に配置すると風がスムーズに通ります。
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