建築家という呼ばれ方

福岡、久留米、北九州、大阪北摂の女性一級建築士事務所

主婦で一級建築士の土肥です。

 

建築家という呼ばれ方になんとなく違和感があったので、今まで「一級建築士です!」と肩書を名乗っていました。

 

ちなみに建築士資格を持ってない方でハウスメーカーの設計部門の方は「設計士」という肩書で名乗っているそうです。

 

1年のはじめに自分を振り返るのですが、今年は住宅建築の原点回帰をしたくなり、住宅建築の巨匠建築家のお考えを振り返っております。本というのは先人の教えを学び思い出すのに、ありがたいものです。

 

吉村順三先生 「建築は詩」より引用

吉村順三 建築は詩

 

建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。(中略)計算で出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計と言うものであって、設計が、単なる製図でないというのは、このことである。

 

-以上-

 

 

恥ずかしながら、吉村先生の哲学的な本(エッセイですが)を読むのは初めてで(もちろん建築写真集などは拝見しています)四半世紀、住宅に特化して建築設計をやってきましたが、まさに自分が信念として持っている考え方と同じで、歩んだ道が間違ってなかったと、年始にほっとした気持ちになりました。

 

そこで「建築家」という肩書について考えてみました。〇〇家というのは「その道の専門家」という意味合いの〇〇家だそうです。書道家、華道家、武道家などなど。

 

これは一般の方の感じ方と同じかもしれませんが「建築家」というと自分のデザインを施主に押し付け、現場もよく知らないような「巷にあふれる建築家という肩書の人々」を想像し、その人々と一緒にされたくない!という思いが今まで「建築家」という呼び名を嫌っていた理由だとわかりました。

 

 

もちろん自分もまだまだ道半ばですし完璧でもありませんが、吉村先生が「単なる製図」と言わしめるような設計があふれる建設業界の中「計算で出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計」だと改めて肝に銘じ、「その道の専門家」という自負と責任を持ちながら、今年から「女性建築家」と名乗ることにしよう、と心に決めた2025年1月です。

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