リフォームは新築より気を付けて!

福岡、久留米、北九州、大阪北摂の女性一級建築士事務所

主婦で一級建築士の土肥です。

 

リフォーム・リノベーションの方が計画・工事が難しいことはご存じですか?

一般の方は工事の難しさからいうと

「新築が上、リフォームが下」と思いがちですが、全くの逆です。

 

設計事務所的に言うと

新築は「プラモデル」

リフォームは「経験値が必要な工芸」と言った感じです。

新築大工という言葉がありますが

新築しかやったことのない大工さんでのリフォーム工事は難しいので

「あまり腕の良くない大工さん」という意味合いで使われます。

 

新築しか設計したことない設計事務所は

「リフォームは非常に危険なので請け負うな」とも言われています。

何が危険かというと、古い建物をたくさん見た経験がないと

構造的に設備的にどうなっているか想像がつかない

→想像がつかないから改修設計できない

→経験がないのでクレームになる可能性が高い

→危険、ということです。

 

構造がどうなっているか予想はしますが

「こうなっていたのか!?」という場合も多いです。

 

もちろん、キッチンや洗面やトイレを交換するだけの工事は

どの業者もやりたがる一番簡単な工事です。

間取り変更も含むリフォームは工務店的に言うと

「手間が非常にかかるので、やりたくない工事」だそうです。

 

ある工務店に「どんな仕事が一番うれしい?」と聞くと

「設計事務所の直接のお施主様で打ち合わせも設計事務所が全部してくれて

図面も全部ある仕事」と言っていました(笑)

当事務所の仕事時間の約70%がお施主様との打ち合わせの時間です。

工務店が設計事務所と同じくらい丁寧に打ち合わせしたら、工務店は商売あがったりです。

 

さらに工務店に「新築とリフォームどっちがうれしい?」と聞くと

「新築」だそうです。

 

その理由は

「リフォームは打ち合わせも大変だし、現場も細かく管理しないとクレームに繋がる」

とのことです。

 

新築はある程度の仕様が決まった中での間取り決めなので

リフォームほど大変ではないしクレームもほぼないそうです。

 

ここからわかることは

「間取り変更まで含むリフォーム工事をしっかりできる工務店は限られている」

「リノベーション設計ができる設計事務所も限られている」ということです。

よく広告を見かける名の知れたリフォーム会社でも

しっかりリノベーション設計・リフォーム工事できず

工事クレームの相談が当事務所に来るくらいです。

 

当事務所はコンサルティングとして、設計を伴わないご相談も承っております。

先日、リフォーム工事の仕上がりに困った

見ず知らずの消費者のお家を拝見してアドバイスしましたが

「見てもらって良かった。このままリフォーム会社に「こんなもんですよ」と丸め込まれるところだった。」

と、お喜びいただきました。

 

本来は消費者と家づくりのパートナーが信頼しあい

満足いく家づくりが完了することが一番ですが

本当に困った時は素人では対抗できない場合が多いです。

有料にはなりますが、工事後に家づくりのパートナーの対応に疑問が出た場合は

泣き寝入りせずにアースカラー設計の「コンサルティング」をご利用ください。

 

 

アースカラー設計のブログをお読みいただき、ありがとうございます!

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