なぜ家が片付かないのか(2)
「2.家具のレイアウトが悪く(もしくは部屋の面積に対して家具が多すぎる)十分な動線が確保できてない」(この記事)
「3.適材適所に収納がない」
「4.そもそも片づけるという習慣がない」
今回は「2.家具のレイアウトが悪く(もしくは部屋の面積に対して家具が多すぎる)十分な動線が確保できてない」について考察します。
お部屋の使いやすさは家具の占有面積によって大きく左右されます。
通りやすい動線を確保するための部屋の面積に対する家具の専有面積は3~4割程度と言われています。
例えば6畳間(約9.72㎡)にシングルベッド2台(2㎡×2=4㎡)置くとすると、部屋に対する家具の専有面積は約41%になります。この数字から何が読み取れるかというと「寝る以外の事をしようとすると人は動けない」ということです。
6畳間の寝室にクローゼットがある場合、寝室で服を選んだり着替えたりします。この場合、シングルベッド1台(2㎡)のみ置くのが人間が動きやすい空間構成となります。壁際に小さなデスクくらいは置いても良いですが、決してクローゼットに服が入りきらないからタンスを置こう、などと思わないように!

家具の占有面積が床面積の30-40%以下であれば、動線も確保でき快適に過ごせます
50%を超えると明らかに窮屈に感じ始めます。動線が制限され、掃除も困難になってきます。
60%以上になると、部屋としての機能が大幅に損なわれます。人が快適に移動できるスペースがほとんどなくなります。
ただし、部屋の用途によっても変わります。寝室は40-45%程度でも問題ありませんが、リビングや子供部屋では30%以下に抑えた方が良いでしょう。
また、家具の配置も重要で、同じ占有面積でも壁際にまとめて配置するか、部屋の中央に置くかで使い勝手は大きく変わります。部屋の中心部分をできるだけ空けておくことが、使いやすい部屋作りのコツです。
家具が多すぎて動線が確保できてないと「通りにくい → モノが出し入れしにくい → 結局そのヘンにモノを置く → 部屋が散らかる」となります。
使いやすい片付いたお部屋にするにはモノの量のコントロールも大切ですが、家具の量とレイアウトもとても重要です。慣れ切っている部屋を再度見直して、動きやすい片づけやすい住空間を手に入れましょう!
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