こんなご家族のお手伝いができます

  • 車椅子自活対応の新築・リフォームをしたいご家族
  • 役所の職員・作業療法士・工務店との建築的やり取りに不安・不満を感じているご家族(できれば病院やリハでの最初の住宅相談時から建築士を参加させてください!!)
  • 将来の介護のしやすさを見据えての新築・リフォームをしたいご家族

 

※設計は依頼しないが、作業療法士・工務店との打ち合わせに同席して欲しい!という場合はコンサルティングでご依頼ください。コンサルティング後に設計ご依頼になった場合は、コンサルティング料金を設計料(本契約時)に充当いたします。

車椅子自活  車椅子のためのリフォーム

建築士自身の経験

ある朝、母(76歳)から電話がありました。「兄(43歳)の両足が動かなくなった」。兄は約3か月前、バスを降りる時に足を滑らせ、縁石に背中を強く打ち付けていました。脊髄に膿が溜まって神経を圧迫し、神経伝達が止まってしまった日が「両足が動かなくなった日」でした。

 

手術を行い神経はつながったままなので、歩けるようになるのでは?と思っていましたが、リハビリテーションセンターでの訓練の結果はそうではなく「硬膜外膿瘍/身体障がい者等級1」で安定。上半身(へそから上)にしびれや不自由はありません。

 

さて、自宅に帰ろうにも、自宅は古い家で段差や狭さが問題で車いすでは家に入れず、トイレもフロも自分の部屋にさえ入れない。「同居人は後期高齢者の母のみ」という「絶対に介助なしで車椅子自活生活できる家にリフォームしないといけない状況」になりました。

 

バリアフリー住宅をつくる時の困難

障がい者住宅を改修する相談時は、自宅を「障害者福祉課(補助金をもらう時)」「ケースワーカー」「作業療法士」「工務店(補助金をもらう時は指定業者)」の4者+本人と家族で現地調査をします。

 

ここでの困難は「建築を知らない福祉関係者」「障がい者を知らない工務店」が勝手に話を進めてしまい「建築を知らない車椅子の本人」「障がい者・建築について知らない家族」は「プロが言っているのだから」と、希望や不安など何も言えずに我慢してしまうことでした。

 

我が家は幸い自分が建築士でしたので、おかしいと思う所や家族が望んでない提案、費用対効果が悪い提案は全て変更しましたが、一般の方はこの作業はとても困難です。

 

兄の車椅子自活リフォームをするに当たって、リハビリテーションセンターでの兄の毎日の生活を実際に見せてもらいました。特に高さ関係の設定を誤ると、車椅子では全く使えない家になるので、車椅子の本人と色々な相談をしながら、詳細を決めていくことになりました。

車いす用玄関

車椅子用玄関。健常者用と分けました。車椅子用リフトを設置。玄関ドアは将来的に自動ドアにできる電子錠の引戸。

 

介護用風呂周り

洗面脱衣風呂。車椅子で洗濯機の中に手が届くよう洗濯機置き場を低く作っています。ユニットバスは健常者用商品を車椅子でも使えるように、蛇口や手摺などの位置を現場で変更。福祉用のユニットバスはべらぼうに高い。

 

兄の寝室・トイレ

車椅子本人の部屋にトイレを設置。トイレは家族と共用で出入り口を2つ設けています。

 

ノーマライゼーションな家に

自分の家族のためのバリアフリーリフォームで感じた必要性は「福祉と建築をつなぐ建築のプロが必要」「寸法取りだけでない、障がい者本人の不安・希望、ご家族の不安・希望に寄り添う、建築のプロが必要」ということでした。障がい者の家族を持つ者として、バリアフリー住宅計画で心底困った当事者として、プロの住宅設計として、皆様の不安に寄り沿い様々な理解を深めていくお手伝いをいたします。

 

まずはアースカラー設計の「お問合せ」より無料相談をご利用ください。

みんな快適