新築より中古物件を買ってリフォームする方が賢い

【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】

 

主婦で一級建築士の土肥です。

 

今回は「新築より中古物件を買ってリフォームする方が賢い」というお話です。今ある物を使うので、もちろん環境にも優しいですし、今問題になっている空き家対策にもなります。

 

日本人は新築が好きです。そして、ハウスメーカーも生き続けるためには新築をたてつづけなければなりません。そして、国も新築の減税に手厚く、銀行もリノベーションでは新築ほど有利な金利でお金を貸してくれません。(ちなみにJAさんは新築並みの大きなリノベーションであれば新築並みの金利でローン組めました)

 

建築のプロである自分が持ち家を持つなら、どういう選択をするか。といいますと、戸建てでもマンションも中古を買って、自分の好きなようにリフォーム・リノベーションします。

 

理由は3つあります。「1.新築は新築と言うだけで高い」「2.きちんと考えた上で改修すれば十分快適安心に住める」「3.同じ2000万円かけるなら、中古をリフォームした方が自分の好みの満足度と質の高い家にできる」

 

1.新築は新築というだけで高い
「新築」と呼ばれるのは建ってから1年以内で、1年経つとがくっと価格が下がります。つまり、そういうことなのです。色々な考え方がありますが、自分は「新しい=良い」とは思ってないので、まず新築物件は買わないです。物件の資産価値を考えるのであれば、戸建てもマンションも立地が全てですので、「家=資産」とお考えの方は、良い立地の中古物件を買うのが一番賢いです。

 

2. きちんと考えた上で改修すれば十分快適安心に住める
戸建てであれば断熱・耐震、マンションでも窓や北側の壁の断熱など、きちんと考えて工事に組み込めば、新築の性能と同じくらいのスペックのお家にできます。

 

3. 同じ2000万円かけるなら、中古をリフォームした方が自分の好みの満足度と質の高い家にできる。
戸建を構造・断熱をしっかり改修した上で自分の好きなテイストでリフォームすると2000万円くらいかかることが多いです。こう書くと「2000万円もかけるなら、新築建てた方がいい」と言われる方が多いですが、2000万円で新築を建てると、いわゆる「建売と同じくらいのフツーの家」になります。

 

中古であれば基礎・軸組・屋根など既に家の形がある上に確認申請などの手続きが必要ないので、その分安くあがりますし、安くあがったお金で自分の「こだわり」を家につぎ込むことができます。なので、同じ2000万円でもできあがった家の満足度は雲泥の差になります。

 

ビフォーアフター

 

少し古い情報になりますが、2014年7月に総務省が発表した「平成25年(2013年)住宅・土地統計調査」によりますと、全国の総住宅数6063万戸に対して、居住世帯は5210万戸です。つまり、約14%の850万戸が既に空き家です。それでも毎年新築は100万戸は建て続けられています。

 

そのうち、2件に1件は空き家の時代がやってきます。つまり「家が売れない」時代がやってきます。戸建てもマンションも「立地」さえ良ければ売れます。

 

また、建設業界の産業廃棄物排出量は19%。これは約20年前から変わっていません。全体の産廃の量もほぼ横ばいです。リサイクル率は上がって来ていますが、リサイクルするにもエネルギーが必要です。

 

空き家の活用が叫ばれて久しいですが、消費者の皆様も賢く、ついでに環境に貢献できるマイホーム購入を考えてはいかがですか?

 

築40年の家全体のリフォームリノベ―ション事例はこちら

 

滋賀県では子育て世代の空き家リフォームに補助金が出ます

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