地盤調査
ほぼ新築な増築をするために地盤調査しました。スウェーデン式サウンディング試験(以下SS試験)です。
3方擁壁に囲まれた、明らかに盛土の造成地なのですが、色々不明点が多かったので、今度おうちを建てる位置の地盤がどのような感じなのか、スクリューポイント(長いネジのようなもの)をねじねじ地面に打ち込んでみました。
母屋の方はあきらかに切り土部分に建っているので、建物自体にいがみもなく、きれいに建っています。
全自動のマシンが入れない敷地形状なので半自動のマシンで行います。
通常SS試験では新しく建つ建物の4隅とど真ん中で調査をします。
今回は3方が擁壁に囲まれているため、擁壁の埋まっている部分に当り、深さ2m以上はスクリューポイントが入りませんでした。
深さ2mに至るまでは自沈したので(自沈:スクリューポイントをねじ込まなくても地面にすぶすぶ入る事)地盤改良も転圧もされていない盛土だということがわかりました。調査の様子を見ただけで地盤改良決定だとわかります。
ここで。
「あー、予算ないのに、お金がかかるわぁ」
と意気消沈するのです
擁壁にあたらない部分を調査してもらうために、かなりのポイントを探り探り調査してもらいました。
たくさんのポイント数を調査するので、半自動の機械がめんどうくさくなったのか手掘りに変更!
真夏日の中、フラフラになりながら数を数えます。
SS試験は自沈しない場合は、スクリューポイントが25cm地面にめり込むために何回ハンドルを回したか、という事から、地盤の支持力を推定します。
この敷地は部分的に表層改良されていて、ちょっとだけ固いところとゆるゆるの部分が混ざっていたので、結論としては造成時に盛土したと思われる部分全ての地盤改良(セメントと土を混ぜたものを転圧しながら固めていく)をしておいたほうが無難であろうという結果となりました。
現在は、住宅瑕疵担保履行法が施行され、新築(もしくは大きな増築)では地盤調査が基本的に必須になっています。
今までは地盤調査すら行わずに家を建てるのが普通でしたが、消費者のためには、法律で義務付けられた(例外あり)ことは良かったと思います。
しかし、暑かったです~!!!!!
はい、家を建てる前に、こんな調査をしています。
家本体以外に地盤調査のお金(SS試験:約5万円)と、地盤改良(程度により約50万~150万円くらい)にお金がかかる、という事も十分頭に入れておいてください。
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