家具の選び方いろいろ
【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】
主婦で一級建築士の土肥です。
家具を買うときに、何を基準で選びますか?
一般的にはこの2点だと思います。
・雰囲気やデザイン
・価格
上級者になるとさらにこの2点が加わります
・素材と質感
・大きさ
ちなみに、私の場合。
私は設計という仕事をしていますので、最重要は「大きさ」です。
部屋の大きさから生活に困らない通路幅を決め、余った寸法で納まる大きさの家具を必死で探します。
次に大切なのは「質感」です。
突板(合板の上に薄い天然木のスライスを貼ったもの)は絶対に買いません。
なぜかというと、時間と共に角のスライス木が剥げてきてみっともなくなり、長く使えないからです。
その次は「価格」。
家具は良いものはおそろしく高いので、身の丈にあった、でも満足できる品質の商品を選びます。
その次に「雰囲気」。
ナチュラルテイストの空間に、メタル系の商品はさすがに選びませんが、木製であればだいたいはどんな空間にも合いますし、使い込んで味が出てくるまで育てるのも楽しみです。
ただし。
木の色目だけは注意して似た系統の色目を選んでください。(似て比なる木目を3色以上混ぜると、サイアクな部屋になります)
例えばパインを基準にタモやナラを合わせるのはOK。あとは塗装の色目を十分注意してください。
そんな当事務所で使っている打合せテーブルがこれ。
8畳間にちょうどいい大きさ(W800×L1000)で4人使いでも狭くない。2人使いでも広すぎない。普通の家具の規格にはない大きさです。
また、テーブルの高さが62センチと66センチの2通り変更できて、将来的な模様替えにも対応しています。
ちなみに写真で組み合わせてあるのは無印のイスですが、無印のイスは70センチのテーブルにあわせて作られているのでDテーブルにあわせるには少し座面が高いです。
打ち合わせ時にテーブル全体を見渡せるので、今回の使い方ではちょうどいい感じです。
食事するには、もう少し低い方がいいかな。全然違和感はないのですが、しいて言うならば。
カリモク60のチェアーなら、Dテーブルの高さにぴったりですので、広めのダイニングの方はカリモク60のシリーズでそろえると使い心地抜群になります。
当事務所ではスペース上の問題で、幅の狭いイスがよかったので無印のものにしています。
テーブルはナラのムク材、イスはタモのムク材、仕上げは共にクリアー(着色なしのニスのみ)違和感は全然ありません。
通常でまわっているダイニングテーブルの高さや幅は欧米サイズなので、日本の家の天井高や部屋の広さにあわせると大きすぎるのです。
テーブルの高さ66センチはお部屋も広く見えますし、なにより圧迫感がなくなります。また、座の文化である日本人には、少し視線の低い家具のほうがあっていると思います。
カフェでほっとするのは、座の低いソファーでお茶を飲むから
家具の高さを気にして、我が家もほっとする雰囲気にしてみませんか?
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