転ばぬ先の建築士

【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】

 

主婦で一級建築士の土肥です。

 

昨日の朝、OB様(一戸建てにお住まい)から電話があり「ちょっと聞きたいけどいい?」とおっしゃるので「どうしましたか?」と聞きますと、このようにお話になりました。

 

「京セラという太陽エネルギー?を勧める会社から電話があって

 

「この工事をすると、屋根の保護にもなるし、夏涼しくなるし、工事する、しない、は別として1度家を見せて欲しい」

 

ってしつこいんだけど、家を見てもらったほうがいいかな?」

 

なんか論点が変なので「OB様は太陽光発電をしたいのですか?」と聞くと

 

「太陽エネルギーには興味ないけど、夏涼しくなる、というのには惹かれたから、まずは土肥さんに聞いてみよう、と思って電話したの」ということでした。

 

「夏涼しくする方法は別にもっと安くて良い方法があるので、その電話による勧誘は断ってください。」とお伝えすると

 

「やっぱり相談してよかった!すぐに断るね。」ということで一件落着でした。

 

京セラの商品を扱っている、別の会社からの電話だと思います。京セラの名誉のために言っておきます。

 

屋根の保護になる、というのは一概にそうとも言えませんし(太陽光パネルの施工がずさんで雨漏りする場合も多いです)夏涼しくなる、というのは太陽光パネルが太陽の光を遮断する、という意味だとは思うのですが、本質的に断熱とは違う内容ですから。

 

どこのリフォーム屋か知りませんが、上手に家に入り込もうとするもんだ、と少し感心しました。

 

だって、お客様は「太陽高発電に興味ない」のに「夏に家が涼しくなるのなら?」という言葉に食いついて、私に相談がなければ、実際に家に上がらせているかもしれないですし、下手したら業者は屋根に上って瓦の1枚でも割るかもしれません。そして、無理やり工事に結びつける、なんてのはこの業界ではメジャーな悪質な訪問販売のパターンです。

 

ご年配の方は業者の「しつこさ」から開放されたくて、ご契約してしまうパターンも多いです。

 

ここは、親に嫌がられても子供世代がきちんと親を守ってあげてください。

 

かかりつけのお医者さんのように、かかりつけの家の専門家も知っていると、親に紹介することもできますし実際工事をする時も安心ですよね。

 

以前、お母様が業者のしつこさに負けて契約しそうになったときに、娘さんがすかさず私を連れて行って事なきを得た、なんてこともありました。このときばかりは、一級建築士の免許って説得力あるな、と思いました。

 

この記事を読んでいただいたのも何かのご縁だと思いますので、記事のコメント欄でも構いませんので「なんか変だな?この業者?」などと思う事があれば書き込んでください。出来る限りお答えします。

 

ただし。

 

必ず契約前にご相談ください。契約した後や工事後では具体的にお答えしてあげられませんので、ご注意ください。

 

なぜかと言うと、業者が自分達を守るために作った契約書というものに縛られているからです。契約してしまった後の相談は法律家の方がよいと思います。

 

また、訪問販売なのに契約書にクーリングオフの記載がない場合、もしくは赤字で記載されていない場合は、永遠にクーリングオフの期間に当てはまりますので(法律に従った書き方をされていないと、業者はクーリングオフの期限を切れないのです)ヘンな契約をしてしまっても、冷静に契約書を持ってすぐに(これがとっても大切!時間が経つと不利になっていきます)自治体の消費者相談センターに相談してください。

 

どうか、皆様、色々とお気をつけてくださいね!!

アースカラー設計のブログをお読みいただき、ありがとうございます!

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