【車椅子(自活性対応)・後期高齢者・ネコのためのリフォーム】まずは現場から

【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】

 

主婦で一級建築士の土肥です。

 

九州でリフォーム計画が本格的に始まりました。

 

題して「車椅子(自活性対応)・後期高齢者・ネコのためのリフォーム」。築80年戸建て(平屋)を3者(ネコは多頭飼いですが(笑))が問題なく快適に共存できるお家にリフォームするのが今回の設計の使命です。

 

今回は下半身不随(車椅子・介護不必要自活対応)のリハビリの様子・環境を確認に別府まで行ってきました。

 

JR九州在来線

 

JR九州の電車はかわいいのです。

 

別府リハビリテーションセンターでは体の訓練はもちろん、障害を抱えた上での部屋の掃除・料理・車の運転・仕事復帰などへの訓練を受けています。今回は下半身不随。幸い上半身はしっかりと問題なく動くので、その動きに対応した環境を自宅で再現することになります。

 

自立姿勢可能用トイレ

 

トイレには広さと自立姿勢をとるための手すりが必須です。

 

下半身不随用お風呂

 

お風呂も広さと移動用・溺れないように体を支える手すりが必要。

 

今回はこの写真のお風呂ほど重装備な環境でなくても入浴問題ないそうです。半身不随の方(例えば右だけ腕も足も動かない)の方のトイレやお風呂はとても大変だそうです。両手両腕が問題なく動くというのは、自活の自由度が上がるのだそうですよ。

 

車いす用のキッチンや使いやすい冷蔵庫など、あらゆる寸法を測らせていただきました。

 

もちろん将来的な介護に対しても対応しなければなりませんが、一番大切なのは「自分で何でもできる環境に家を整えること」。これは高齢者が自宅で長く過ごせるようにできる、というテーマにもつながってきます。

 

設計である土肥がいくら考えてもわからなかなった問題が「キッチンや洗面など、健常者と車いすの方が共用できるか?」でした。トイレを複数作るのか、キッチンも電動にして高さを変えられるようにするか?などと思っていましたが、今回の現地訪問で、健常者と車いすの方は形状さえ気を付ければ、問題なく同じ設備を使えることがわかりました!!

 

やはり何でも現地見ること、と、十分なヒアリングが必要だな、と改めて思いました。そして、介護のための「バリアフリーって感じのなんとなくリフォーム」は世の中氾濫していますが、「自活自立のためのノーマライゼーションリフォーム」を真剣にやっている業者や設計はとっても少ないこともわかりました。今回学んだことは、情報発信していく予定です。

 

さて、この「車椅子(自活性対応)・後期高齢者・ネコのためのリフォーム」。まだまだ続きます。

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