使いやすい対面キッチンの考察

【レトロ・アンティーク・間取り相談・二世帯住宅・豊中・北摂・大阪・関西の女性建築家(設計士)】

 

主婦で一級建築士の土肥です。

 

年末に引っ越ししまして、住環境が変わりました。主婦にとっての関心事はキッチン・収納・家事動線です。今回はキッチンの使い勝手の差の分析です。

 

まず前のお家。

 

瀬田の家

築40年コーポ2階建ての2階。キッチン(DK)は8畳。壁付で長さ1.8mのキッチン(キッチン上の作業台は45㎝)。真ん中のテーブルが炊事に威力を発揮していました。配膳・レシピ本を広げる・調理中のボウルの仮安置・買い物後の食品を広げる場所、などなど。

 

また、壁付キッチンなので、食器棚・家電棚・ゴミ箱置き場などを壁沿いに広く展開できました。BAL側の食器棚・ゴミ箱置き場は低いカウンターです。横に広く展開しても、遠い、などは感じず、とても使い勝手の良いキッチンでした。

 

次に、今のお家。

豊中の家

 

築8年RCマンション11階建ての5階。対面キッチン2.4m(キッチン作業台は60㎝)。キッチン対面側には奥行30㎝のカウンター。このカウンターが無ければ、家事の使い勝手は最悪でした。

 

そう、対面キッチンの最大の欠点は「狭い」「配膳スペースがない」。これはめっちゃこまります。買い物した後に食品を広げて、冷蔵庫に入れる作業スペースもない。あと、冷蔵庫とコンロの間が狭く、フライパンの取っ手を引っ掛けそうになり危ない(慣れるまで、本当に危なかった)。

 

食器棚とゴミ箱を配置できる壁が90㎝。前のお家では余裕の1m80㎝。この差は大きく、コーヒーメーカーを対面のカウンターの上に置くしかない始末。食器棚もカスタマイズできる無印のラックを考えぬいて組み合わせて、なんとか全て(ゴミ箱・食料・コーヒーメーカー以外の家電)を収めることができました。ちなみにうちには炊飯ジャーはありません(圧力鍋で炊いてます)。

 

あと、どうしても許せないのが、前の家は両面焼きグリルだったのに、今回は片面焼き。やはり調理性能が違い、時間がかかる上にカリッと焼けない(まあ、賃貸だから仕方ないけど)。築8年でどうして片面焼き!?

 

今のお家で良いところは「キッチンからすぐに洗面(洗濯機)にアクセスできることです。LDK続きの洗面脱衣は寒くなく、洗濯機の管理がしやすい。前のお家は、洗面が玄関横で、わざわざ行かないと行けない感じでした(といっても狭い家だったので5mくらいの話でしたが(笑))

 

そして、対面キッチンの最大のメリットは「キッチンからテレビが見える」。これは最高です!!!

 

今回の結論。

 

対面キッチンはテレビが見えて良いけれど、コンロと冷蔵庫の前は十分に通路幅を取り、配膳スペースと食器棚やゴミ箱スペースを確保すること。

 

対面キッチンの対面向こうにテーブルではなく、キッチンと平行にテーブルが置ければ、配膳スペース問題は解決しますね。

 

あと、キッチン内でなくて良いので、キッチンすぐ近くに45㎝幅ほどの床~天井までの収納があると、すごく便利です。ストックの食品・ゴミ袋・お薬などが収納できて、ぱっとキッチンから取れます。

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